国内テック企業の企業分析[2017]
こんにちは、かんぱにです!
きょうは国内主要テック企業の企業分析をしたいと思います。はじめに断りますが、この記事は社会人経験のない一学生の率直な分析です。あまり真剣に捉えないでくださいm(_ _)m
エンジニアから「イケてる」と評価されているあの企業は意外と・・・!?
1 DeNA
概要
「デナ」と読みがちですが、正しくは「ディー・エヌ・エー」です。DeNAはKaggleランク制度で一時期話題となりましたね。
今年は需要予測を追加したUber+と, ヘルスケア型保険, showroomを柱にするそうです。
ヘルスケア型保険
販売を検討している保険は、疾病時に保険金の支払いを補償する一方、健康状態が改善すれば保険料を割り引くなど、“病気でない”状態を維持するためのサービスを組み込む。大手保険会社と商品開発や販売で提携する考え。
AIで一発当てたれーっ!というのが見えますね。ゲーム事業の次はAIワンチャンを狙っていることが伺えます。
業績
売上1500億, 営業利益250億くらいですね。ゲーム事業がほとんどの利益を稼ぎ出しています。
直近4年は成長が見られず、停滞を脱しようともがいているフェーズに思えます。
ただ売上の6, 7割をゲーム事業(とくに任天堂のブランドにのっかる形)で稼ぎ出しているので、スマホゲーム全盛期が終わったときどうなるかというのはありますね。
ちなみに従業員数は2500名程度で、人件費が年に180億とあったので社員の平均給与は500~700万程度と言えそうです。(超絶テキトーw)
役員やマネージャーの存在を考えると、妥当なレンジではないでしょうか。
キャッシュフロー
健全すぎるキャッシュフローとなっております。投資活動につぎ込み過ぎに思えますが、ゲーム事業が安定しているので問題ナッシング。
総評
ソシャゲ一本!営業利益200億のAIワンチャン会社!
2 DMM
概要
- みんなだいすきDMMアダ(ピー)
- 変な広告をよく踏まされるDMMア(ピー)
さて、本命企業DMMです。残念ながら未上場企業のため、俗にいう決算情報は閲覧できません。
しかしこのグループは日本屈指のモンスター企業といっても良いと思います。
売上高2114億円!会員数2900万人て!
アダ(ピー)が絶好調なのか、艦これや刀剣乱舞を始めとしたDMMゲームズが好調なのかよくわかりませんが、これはすごい。
私はDMM英会話からDMMに会員登録をしたのですが、競合のレアジョブなどより使い勝手が良くてびっくりした記憶があります。AmazonのようなUIも好きです。
ただ、少し手を広げすぎなんじゃないかという気もしています。DMM Bitcoinなんかは、「このタイミングでくるの?」とYouTubeの広告にうんざりした記憶が・・・。
DMMがマッチングサービスなんかを始めたら面白いなあと個人的には思うのですが、いかがでしょうか。
総評
止まらぬ勢い、売上高2000億のモンスター企業!
3 メルカリ
概要
最近時価総額5000億円というとんでもプライスで投資家たちの注目を誘った、今をときめくフリマアプリ会社です。
ビジネスモデルは有価証券報告書に提出されているには上図の形となっており、いたってシンプル。イーベイやヤフオクと同じで、スマホ特化型ヤフオクと考えれば良いですね。
重点投資は人材、海外、テクノロジーとのことで山田進太郎さんの有言実行感がすごい。
いわゆるお勉強ができるCS系統では研究系の強い方々はPFN, 実務系の強い方々はメルカリという認識です。
量子コンピューターをはじめとした新しいテクノロジーにも積極的に取り組んでいて、長期的な視野を会社として持とうとしているのが伝わってきます。
国内のCtoCですでに存在感があるにもかかわらず、次の技術でワンチャンを狙う姿勢・・・素敵です。
業績
売上が毎年120億ずつ増えてて、今年で売上350億円, 営業利益△44億円。
メルカリはいわば取引所で、売上のほとんどが利益になるビジネスなので、5000億円近い株価も納得がいきます。過去にヤフオクやイーベイなどの先例があるので、プライシングはしやすかったのではないかと考えられます。
これだけ利益をあげているにもかかわらず赤字なのは、無形の先行投資をガンガン行っているからですね。ガンガン伸ばしていくフェーズがいつまで続くのか楽しみです。
面白いのは、UberやEbayなどが無料クーポンとして15$など一定額を配布している戦略に対して、メルカリは広告に重点的に投資している点ですね。
キャッシュフロー
当たり前ですが、上場益があるのでキャッシュはふんだんにありますね。税金対策か知りませんが、長期負債も18,000とたくさん入れています。
総評
金を掘るよりツルハシを売れ!利益よりスケールのTHEスタートアップ!
最後に
どうだったでしょうか。SNSでのなんとなくの前評判やイメージと違いはありましたか?
会計が全てではないとはいえ、IR(Investers Relations)を読むとなんとなく企業の概要を掴むことができるのでとても便利です。ぜひご自身でも気になる企業をウォッチしてみてください!
Twitterもやっているので、どんなやつが書いているか気になったらぜひフォローよろしくお願いいたします。
伊藤です。Twitter始めました。よろしくお願いします
— Yuya Ito (@YuyaIto3) September 3, 2018
業績予想の上方修正・下方修正は株価にどう影響を与えるか
証券取引所に上場している(株式を一般に公開している)企業は、さまざまな規則に従わなくてはなりません。
その中でも有価証券上場規程では
上記の条件を満たすとき、上場会社は業績予想の修正を発表しなければならないと定めています。
実際にどのような業績予想の修正があるのでしょうか?例を見てみましょう。
1. OKWAVE
OKWAVE(オウケイウェイヴ)は、株式会社オウケイウェイヴが運営しているナレッジコミュニティである。
なにか調べ物をしたときなど、検索結果にてYahoo知恵袋とOKWAVEが出てくることがないでしょうか?
そのOKWAVEを運営しているのが株式会社OKWAVEです。
最新の決算説明会資料はこちら。
この説明会資料をみると今年の業績予想は下図の通りとなっていることがわかります。
営業利益は三倍超、純利益に至っては五倍超というとんでもない業績修正になっています。
理由として
子会社の OKfinc LTD.において、ブロックチェーンの開 発案件を受注したことにより、売上高が増加する見込みとなりました
とあります。ブロックチェーンの開発案件というのは、どこかの企業のICO案件を受け持ったということなんでしょうか?
詳しく調べていないのでわからないのですが、技術者が気になりますね。
さて、株価を確認してみましょう。
日足でみるとここ三ヶ月で10倍近く株価が跳ね上がっていて、3月の終わりに高値をつけて下落しています。
4/5 13:00の時点でストップ高(20%近く一日で動くと制限がかかります)となっていますね。
OKWAVEに関して、業績の上方修正が株価に+の影響を与えたといっても良さそうです。
2.